コラム: マジックの話

マジックを教えるということ

2010年の初め頃からマジックの講習づいていて、それがずっと続いています。
お世話になっているフレンチドロップでのマジック教室やタレントさんへの個人レッスンなど。

また、ショーの性質にかかわるのだけれど、地域の子供会など知育も合わせた啓蒙的なイベントなんかだったりすると、ショーの後に簡単なマジックの講習をセットで依頼されることもあります。

マジックを趣味にしている人達に講習するのは良いのだけれど、ショーと一緒に、元来種明かしにあたるであろう講習を一緒にやると言うのは、夢を壊さないで楽しんでいただく上では難しく、個人的には嫌いなやり方なので断ってきたのです。
やっぱり少なくともその場では、マジックは魔法として楽しんでもらいたいものですからね。

昔は人にものを教えるなんて考えもしませんでしたが、子供たちの知育が目的と言われたら、少しはやっても良いかな?なんて気になって来るものです。
啓蒙なんて大それたことは思いませんが、これから育つ子供達がいろんなマジックの楽しみ方を知るきっかけになるかも知れないと思ったら、ちょっと楽しくなるじゃないですか。

先日、そんな講習を行った後、数週間してその感想を聞く機会があったのですが、その時のマジックショーがとても楽しかったので、子供の一人が将来マジシャンになりたいと言っているそうです。
その子が楽しんでくれたのはとても嬉しいのですが、次には将来マジシャンなんて仕事を選ばずに、もっと儲かる仕事をしなさいと教える大人たちの姿が目に浮かんで。。。(苦笑)

マジックの話 2011/08/01