「死霊の盆踊り」と言う映画があります。
むかーしにレンタルビデオで観た、おバカホラー映画です。
タイトルの元ネタは言わずと知れたスプラッターホラー映画の先駆けとも言えるサム・ライミ監督のデビュー作、「死霊のはらわた」でしょう。
「死霊のはらわた」は低予算ながら、クトゥルフ神話の世界観を裏設定にしていたり、誰の視点だか良く判らないカメラワークからの迫力ある演出などサム・ライミ監督の映像センスが垣間見えて当たっただけあると思いますが、20年ほど前にこの映画が当ったので有象無象の「ゾンビみたいなの」がでてくるホラー映画が量産されました。
件の「死霊の盆踊り」も日本に持ち込まれたのがその頃なので、その類の映画だと思っていたのですが、最近調べてみたら、アメリカでの公開は1965年で、もっと古い映画だと言うことでした。ただ、日本語タイトルは「死霊の~」のブームにのっかって付けられたんでしょうが。(笑)
当時なんの前情報も無く、レンタル店に並んでいるパッケージを見てタイトルのインパクトだけで借りてみたんですが、とりあえず死霊達(?)は集まって踊りを繰り広げてました。まぁ、元々アメリカの映画なのでそれがタイトルの盆踊りである訳もないですが、それにしてもダラダラと良く判らない踊りを延々と続けます。そして、これと言ったストーリーも無く、なんとなく進んで終わってしまいます。
「もうすぐ面白くなるかも!」と、期待しながら我慢して見続けていたのに、とってもガッカリした覚えがあります。(苦笑)
後で知ったのですが、この映画は「史上最低のハリウッド映画」と呼ばれるほどの映画らしく、逆にそのつまらなさにカルト的な人気が出たくらいだとか…
夏になり、近所で祭りの音を聞いて、ふと思い出したので書きとめてみました。