コラム: マジックの話

「ヒューゴの不思議な発明」と「奇術のたのしみ」


映画「ヒューゴの不思議な発明」を観てきました。
監督の映画への愛情と力を表現したいとか言うコメントだけ知っていて、あまり予備知識なく鑑賞。
タイトルから魔法が出てくる系のファンタジー映画かと思っていたけど、魔法は無し。(邦題つけた人、ウケようと狙いすぎだと思う(^_^;))
ただ、当初の期待とは違ったけれどノスタルジックな雰囲気で感動も有って面白かった。
更にマジック絡みのネタが沢山出てきて、予想外にマジシャン映画としても楽しめて得した気分です。

で、作中で自動書記の機械人形や世界初のSF映画である「月世界旅行」が重要な役割を果たすのだけれど、それらが紹介された本を昔読んだのを思い出しました。
写真がその本、松田道弘さんの「奇術のたのしみ」です。
(写真の左がハードカバー版で恐らく絶版、右の文庫版は多分入手可能かと思います。)


高校時代に初めて読んだ時、ワクワクしながらどんどん読み進めた記憶が懐かしいです。

この本は、元々子供向けに書かれたものですが、マジックの歴史や探偵小説、最近なんだか流行っている錯視やトリックアートなんかも紹介されていて、大人でも充分楽しめる内容だと思います。

たまたま知人にマジック関連の読み物を教えて欲しいと頼まれていたところだったので、タイムリーですし、紹介しておきます。

マジックの話, 映画の話 2012/03/03

マジックを教えるということ

2010年の初め頃からマジックの講習づいていて、それがずっと続いています。
お世話になっているフレンチドロップでのマジック教室やタレントさんへの個人レッスンなど。

また、ショーの性質にかかわるのだけれど、地域の子供会など知育も合わせた啓蒙的なイベントなんかだったりすると、ショーの後に簡単なマジックの講習をセットで依頼されることもあります。

マジックを趣味にしている人達に講習するのは良いのだけれど、ショーと一緒に、元来種明かしにあたるであろう講習を一緒にやると言うのは、夢を壊さないで楽しんでいただく上では難しく、個人的には嫌いなやり方なので断ってきたのです。
やっぱり少なくともその場では、マジックは魔法として楽しんでもらいたいものですからね。

昔は人にものを教えるなんて考えもしませんでしたが、子供たちの知育が目的と言われたら、少しはやっても良いかな?なんて気になって来るものです。
啓蒙なんて大それたことは思いませんが、これから育つ子供達がいろんなマジックの楽しみ方を知るきっかけになるかも知れないと思ったら、ちょっと楽しくなるじゃないですか。

先日、そんな講習を行った後、数週間してその感想を聞く機会があったのですが、その時のマジックショーがとても楽しかったので、子供の一人が将来マジシャンになりたいと言っているそうです。
その子が楽しんでくれたのはとても嬉しいのですが、次には将来マジシャンなんて仕事を選ばずに、もっと儲かる仕事をしなさいと教える大人たちの姿が目に浮かんで。。。(苦笑)

マジックの話 2011/08/01

フレンチドロップ10周年!!

明日は私が出演しているフレンチドロップの10周年記念イベントです!

私自身は途中、東京で活動したりして、抜けている時期もあるのですが、オープン時から関係している人間としては、感慨深いものがあります。
これからも長く続いて欲しいものです。

イベントはここ数年恒例になっている小川心平さんのライブイベントです。
毎年このイベントのために新ネタを練ってきてくれているので、私も今から楽しみです。
チケットも一部、二部共に結構前から完売で盛況のようですが、毎年東北からおいで頂く方もいらっしゃるのですが、今年もその来ていただけるのでしょうか?

その模様はライブDVDとして、後ほど発売されるでしょうからチケットが手に入らなかった方はぜひそちらで楽しんでください。

今年のフレンチは秋頃にもマジックショップの方も創業10周年記念でちょっと大きめでコンベンション&ショーを予定しているので、イベント目白押しです。
スタッフは大変だけど、準備がんばってね!!

今年は3月の震災の後、原発問題やらで、マジック業界もイベントを中止したところも多いので、少しでもみんなが元気になれるといいですね。

マジックの話 2011/07/29